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燃やさずに加熱して楽しむタバコ、その名も加熱式タバコは、フィリップモリスのiQOS、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)のglo、そしてJTのPloomシリーズと、市場は既に固定化されつつあります。
その中でも唯一の国内メーカーであるJTは、低温過熱式のPloom TECHでは人気を博しているものの、よりヘビーな吸いごたえのPloom Sは、高温加熱式市場ではiQOS、gloに大きく遅れをとっていました。
そんなJTから、待望の高温加熱式の完全新作「Ploom X」が遂に発売となったので、タバコマニア目線で徹底的にレビューしていくことに。発売日からガッツリ使ってみたので、その結果をぜひご覧ください。
目次
Ploom X(プルーム・エックス)の基本情報
商品名 | Ploom X |
---|---|
価格 | 3,980円 |
はじめに、Ploom Xの価格や購入情報、注目ポイントをマニア目線で解説していきます。事前に知っておくべき情報をまとめているので、早速チェックしていきましょう。
価格、購入情報
まずはPloom Xの価格や購入情報からですが、上記の通り、Ploom Xの本体価格は3,980円です。参考までに、競合のiQOS、gloと価格を比較してみましょう。
モデル名 | 価格 |
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iQOS 3 DUO | 6,980円 |
iQOS ILUMA | 8,980円 |
iQOS ILUMA PRIME | 12,980円 |
glo hyper | 480円 |
glo pro | 980円 |
Ploom X | 3,980円 |
Ploom XはJTのPloomシリーズの中でも最上位モデルなので、競合の最上位モデルと比較すると、「iQOSより安く、gloより高い」という評価になります。さすがに1万円を超えるiQOSは気軽に購入できませんが、4千円程度のPloom Xなら購買意欲も多少刺激されるような、そんな価格設定です。
なお、カラーバリエーションはシルバー、スレートグレイの2つ。どちらもデザイン的には先進的で、競合のコンセプトに合わせてきた印象。
本体の購入情報
加熱式タバコはなんとなく手に入りにくい印象があるかもしれませんが、Ploom Xの販売は2021年8月17日から全国のコンビニエンスストアで始まっています。
もちろん、JTの公式ストアやオンラインショップでも購入可能。オンラインショップの場合、さまざまなお得なキャンペーンが実施されているので、キャンペーン情報をチェックしてから購入する場所を決めましょう。
ちなみに、筆者はオンラインショップのキャンペーンを利用して、2,000円オフの1,980円で購入できました。
スティック
加熱式タバコは本体だけでは使えないので、どのようなスティックがあるのかも大切です。以下に、Ploom Xに対応しているスティックをまとめてみました。
- メビウス・リッチ
- メビウス・スムース
- メビウス・メンソール・フレッシュ
- メビウス・メンソール・コールド
まずこちらが王道のメビウスシリーズ。紙巻きタバコ時代から愛飲者が非常に多かったシリーズなので、それをそのまま加熱式タバコにも持ち込んでいます。
上記の通り、現状はレギュラーが2つ、メンソールが2つの合計4つのラインナップ。価格はそれぞれ540円です。
- キャメル・リッチ
- キャメル・スムース
- キャメル・メンソール・コールド
- キャメル・メンソール・レッド
- キャメル・メンソール・イエロー
- キャメル・メンソール・ブラックミント
- キャメル・メンソール・パープル
- キャメル・メンソール・マスカットグリーン
続いてこちらがキャメルシリーズ。メビウスが上級者向けタバコだとしたら、キャメルはビギナーから中級者向けのライトなイメージでしょうか?
こちらはさまざまなニーズを取り込めるように、レギュラーを2種、メンソールを6種の合計8つのラインナップを用意しています。メンソールの充実ぶりは魅力的で、女性人気も高いアップルやレモン、パープル、マスカットなど、個性豊かなスティックが勢揃い!
価格はそれぞれ500円と、メビウスより安く抑えられている点もポイントです。
Ploom Xの注目ポイント
続いて、Ploom Xの注目すべきポイントを、iQOSやglo、そして前モデルのPloom Sと比較しながら、マニア目線で解説していきます。注目して欲しいポイントは以下の4つ。
- 吸いごたえ
- 味わい
- デザイン
- Bluetooth
それぞれ順番に解説していきます。
加熱温度の上昇、吸引回数無制限が最高!
まずは多くの方が気になるであろう、Ploom Xの吸いごたえからですが、「期待して良い」と思ってもらってOK。マニア視点でも相当な力の入れようだと評価できます。
どうしてこのような評価になったかといえば、キーワードは「加熱温度」です。加熱式タバコは紙巻きタバコのようにタール量で銘柄が分かれていないため、加熱温度で吸いごたえが決まります。
以下に、iQOS、glo、Ploomシリーズの加熱温度をまとめてみました。
モデル名 | 加熱温度 |
---|---|
iQOSシリーズ | 約350度 |
gloシリーズ | 約250度 |
Ploom X | 約300度 |
Ploom S | 約200度 |
ご覧のように、Ploom Xは「iQOSとgloの中間」程度の加熱温度であることが分かりますが、注目して欲しいのは前モデル「Ploom S」との比較です。
Ploom Sは待望のJT製高温加熱式タバコとして満を辞して2019年に販売開始されましたが、
- スカスカで吸いごたえが感じられない
- 味わい不十分で美味しくない
- 充電が半日すらもたない
蓋を開けてみれば、このような不満ばかりが目立つ失敗作という評価がされてしまいました。Ploomシリーズの「ニオイレス」は確かに再現されていましたが、同時に「吸いごたえレス」でもあったので、マニア視点でも失敗作という評価は納得できます。
一方で、Ploom SはJTの高温加熱式一発目の製品でもあったので、不評が立つのは仕方ない部分もあります。だからこそ、完全新型のPloom Xには注目が集まったのです。
そして、加熱温度はPloom Sの200度から100度アップの約300度。これだけの高温にすれば吸いごたえに期待できますし、Ploomシリーズの基本コンセプトであるニオイレスと吸いごたえのバランスをどのように取っているのかが注目ポイントだといえます。
また、多くの加熱式タバコは「時間or吸引回数」で喫煙を強制終了させますが、Ploom Xは「5分間吸い放題」の仕様にバージョンアップ!これは加熱式タバコ界でも革命的な進化で、心ゆくまで満足できる吸いごたえを実現してくれそう、と期待せずにはいられません。
レビューの先出しをしてしまうと、Ploom Xの吸いごたえは「想像の斜め上」を行く、極めて満足度の高いものでした。それでいてニオイも抑えられていてiQOSの半額以下。これは人気出そうです。
新技術「HEATFLOW」で新次元の喫煙体験
Ploom Xで注目すべきは、「吸いごたえ」だけではありません。「味わい」にも強いこだわりを持って開発を進め、「HEATFLOW」という新技術を搭載しました。
HEATFLOWは空気の流れである「気流」に着目し、300度で加熱して発生したベイパー(タバコ成分入りの水蒸気)の味わいを高める技術、これがHEATFLOWの全容です。
これまでの加熱式タバコは、味わいよりも吸いごたえに力を入れていましたが、製品開発の進歩や市場の成熟により、少しずつ「美味しさ」にシフトしつつあります。その市場の動向を敏感にキャッチし、開発の流れに乗せたJTの取り組みは、タバコマニア目線でも評価可能。
吸いごたえと味わいがどのように両立されているのか、吸ってみるのが楽しみになってきますよね!
レビューの先出しをすると、特にメビウスブランドを吸った時の味わいに好感を持てます。紙巻きタバコのような芳醇さが感じられるほど、高いクオリティに仕上がっており、吸いごたえと味わいが上手に両立されているように感じられました。
曲線美が美しい「Nastroデザイン」
加熱式タバコは機能性だけでなく、デザインで評価される時代にもなってきました。iQOSは洗練された高級感のあるデザイン、gloは機能性が感じられる無骨なデザインがコンセプトですが、Ploomシリーズはどちらかというと「ライトでポップ」な、柔らかいイメージをコンセプトとしてきました。
こちらはPloom Xの前モデル「Ploom S」をレビューした時の写真ですが、iQOSやgloと比較すれば一目瞭然。カッコイイより可愛いを押しており、Ploom Xがどのようなデザインで押してくるのかが注目ポイントでした。
そして、蓋を開けてみれば、Ploom Xはデザインコンセプトを一新しており、可愛いよりも「カッコいい、スタイリッシュ」という路線へとシフト。
レビューの先出しにはなりますが、参考画像として以下の開封直後の写真をご覧ください。
ご覧のように、前モデルのPloom Sとは全くコンセプトが異なります。第一印象は「ジッポライター」で、どこか古めかしさもあるような、深みのある第一印象です。
しかし、もう片面は近代感のあるオシャレな印象で、イメージとしては「iQOSのスタイリッシュさとgloの無骨さの中間」のような感じ。全体的に堅い印象があるものの、曲線的なフォルムをしているので、「ちょうど良いオシャレさ」を持っていると思えました。
デザインについては好き好きありますし、加熱式タバコは機能性の方が大切ですが、決して悪くないデザインかなと感じます。
Bluetooth接続で利便性を向上
Ploom Xの4つ目の注目ポイントとしてあげられるのは、Bluetooth接続によるスマートフォンとの連携機能です。技術の進歩とスマートフォンの普及により、今ではさまざまなものがスマートフォンと連携する時代になりましたが、加熱式タバコにもついにその流れがやってきました。
スマートフォン連携で利用できる機能には、以下の2点が存在します。
- バッテリー残量の確認
- デバイスロック機能
バッテリー残量の確認機能は、その名の通りスマートフォン上で本体の充電の量をチェックできる機能。そしてデバイスロック機能は、連携したスマートフォンが近くにある時だけ本体を起動する機能で、他者による誤作動を防げます。
どちらも便利な機能ではありますが、この機能を目当てにPloom Xを購入するまでには至らないかな、というのもまた本音です。今後、Bluetooth機能は拡充していくとされていますが、あくまでこの機能は「プラスアルファ」として考えておいた方が良いかもしれません。
Ploom Xの基本情報については以上になります。加熱温度を上げ、味わいを豊かにし、デザインを洗練させた「正当な進化」を遂げている印象。使ってみたいと感じた方は多いはずですが、皆さんはいかがでしょうか?
Ploom X(プルーム・エックス)の口コミ・評判は?
加熱式タバコは人によって評価が大きく変わるので、色々な人の意見を聞くのが参考になります。
ここでは、Ploom Xを実際に使った方々の口コミや評判が確認出来ますので、ぜひ購入の際の参考にしてください。
Ploom X(プルーム・エックス)の口コミレビュー
紙巻きのタバコとは別物
JTの新しいのが出るということをコンビニで知って初めて吸ってみました。キャンペーンで安かったのもあります。結果としては紙巻きのタバコとは全くの別物で、同じタバコとは思えませんね。ニコチンをとるという意味では良いかもしれませんが、タバコらしさは感じられなかったので完全に移行するのは無理だと思います。でもニオイがほとんど出ないのは本当に良い。シチュエーション次第では輝きますね。
カッコよくしっかり吸える!
ちゃんと吸えるのはもちろんですがデザインがかっこいい!ボタンらしいものが一切ないのでオシャレに見えます。専用のケースもあるみたいなのでこれは買っちゃいそう。これだけしっかり据えてデザインも良いので安いと思います。おすすめです!
gloからの乗り換えです
前々から気になっていたのでgloから乗り換えです。gloよりも吸いごたえはありニオイは同程度かそれ以下。概ね満足しています。大きさ的にも女性の手にもフィットするので、使いやすいですね。
やっとiQOSに追いついた感
これまでiQOS一択でしたが、これの登場でようやくiQOSに並ぶものが出てきた感じがします。iQOSの高温加熱によるタバコ感にはさすがに敵いませんが、それでもこれまでのPloomシリーズを考えると圧倒的な吸いごたえが感じられます。メビウスが好きな人はiQOSからプルームに乗り換えても良いと思います。
明らかに美味しくなってる
Ploom S時代と吸える銘柄は同じですが、Ploom Xで吸うと味わいが明らかに違います。特にキャメルのフレーバー系は甘さが強く感じられ、これまでよりも美味しく吸えました。
Ploom Sから進化が見られる
前モデルのPloom Sを使っていましたが、JTから新モデルが出るということで発売に購入。あらゆる点が進化していて、一気に喫煙の満足度が上がりました。最も進化を感じられたのは、やはり吸いごたえです。加熱温度が上がったということですが、それを肌で感じられるほど吸いごたえがアップしています。最初にPloom Xで吸った時には、ヤニクラを起こしてしまったほどです。これだけ満足度が高くて価格は抑えられているので、買ってよかったなと思っています。
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Ploom X(プルーム・エックス)を実際に使ってみたレビュー
ここからは、タバコマニアがPloom Xを実際に使ってみた感想を、忖度なしで本音でレビューしていきます。
Ploom Xの本当の実力を知りたい方は必見です。
Ploom Xの写真レビュー
レビューのはじめに、実際に撮影したPloom Xの写真を使ってファーストインプレッションをお届けしていきます。
ちなみに、今回Ploom Xを購入したのは「JT公式オンラインショップ」でした。限定キャンペーンを実施していて非常にお得に購入できたので、購入する時はコンビニも良いですが、まずは公式オンラインショップを覗いてみても良いかもしれません。
そして、ショップで購入後、3日後に自宅に届きました。
その写真がコチラ。特に説明もいらないような普通のダンボールで運ばれてきました。早速開けてみましょう。
開けてみると、CLUB JTという会員制サービスの案内リーフレットと、デカデカと詰め込まれた緩衝材が目に入ってきます。これだけしっかり詰め込んでおけば、配送中の衝撃対策は万全でしょう。
緩衝材を退けて、お目当てのものを取り出してみました。
それがコチラ。まるで高級スマートフォンのような化粧箱に入ったPloom Xがお目見えです。これがタバコなんて、知ってる人じゃなきゃ正直分からないくらいオシャレですよね。
化粧箱のフタを開けてみると、本体がいきなり目に入ってきます。今回筆者が購入したのはシルバーですが、正直な話、ちょっと面食らいましたね、いい意味で。
加熱式タバコらしくないというか、まるで「ジッポ」みたいです。鏡面仕上げでピッカピカで、デザイン的にはかなり好感が持てます。
どれくらいピッカピカかというと、撮影しているスマートフォンが映り込んでしまうくらいにはピッカピカです。
一方で、鏡面仕上げでない方、おそらくこちら側が表面だと思いますが、こちらの面はこれまたオシャレなシルバーに仕上がっています。適度にザラザラしていて、手にフィットする感じがたまりません。
また、本体下部に入った「Ploom」のロゴマークも適度な存在感を醸し出しています。表面、裏面を見てもボタンが一切ない「ボタンレス」の設計も気に入っていて、全体的にオシャレだと感じました。
続いて、本体側面を見ていきましょう。
側面はこのようになっていて、表面と裏面の境目は結構くっきりしていました。なかなか攻めたデザインですよね。
本体上部の写真がこれ。加熱式タバコではお馴染みのスティックを入れる部分が、スライドカバーの蓋で隠されているので、
スライドしてこのように開けて、その中にスティックを入れていきます。
Ploom Xの付属品
ここからは、Ploom Xの付属品を見ていきましょう。
まずこちらが主要な付属品の写真です。左から順に、クイックユーザーガイド(簡易的な説明書)、ユーザーガイド(説明書)、クリーニングスティックと並んでいます。
JT製品でお馴染みのクイックユーザーガイドは、使い始めるために必要な知識、解説だけに絞って扱う便利なマニュアルです。これを読むだけで、加熱式タバコ初心者の方でも安心して使用できます。
そしてこちらはユーザーガイドの写真。しっかりイラスト付きで解説してくれているので、こちらにもしっかり目を通しておきたいところ。
そしてこちらが、加熱式タバコではお馴染みの、本体内部を掃除するためのクリーニングスティックです。
このように、専用の綿棒のようになっていて、適宜使っていく形になります。
また、こちらは付属の充電ケーブル。
こちらの写真に見えるように、本体の底面にケーブルを挿入する部分があるので、そこに挿して充電を行います。規格はUSB-Cなので、もちろん他のケーブルでも代用可能です。
以上がPloom Xの写真レビューです。想像以上にデザイン性が高く、使いやすそうな印象を受けました。シルバーのシンプルな装いも良いですが、ブラックのカッコ良い感じも気になってしまいますよね。
Ploom Xを実際に使ってみた感想
ここからは、Ploom Xを実際に使ってみた感想を、いくつかの観点に分けてお伝えしていきます。
マニア視点で本音で語っているので、気になる方は要チェックです。
吸いごたえ、味わい
Ploom Xは加熱式タバコなので、最も力を入れてお話ししておきたいのが吸いごたえや味わいの部分です。
今回、Ploom Xをレビューするにあたり、対応しているスティックの中から、
- メビウス・スムース
- メビウス・メンソール・フレッシュ
- キャメル・メンソール・パープル
- キャメル・メンソール・マスカットグリーン
こちらの4つの銘柄をレビューしてみることとしました。以下、そのまとめです。
- メビウス・スムース
- メビウスらしい本格的な吸いごたえと、タバコのエグみが取り除かれたサッパリ感を感じられる。
- メビウス・メンソール・フレッシュ
- 本格的な吸いごたえはそのままに、メンソールの爽快感がプラス。シンプルながら鉄板の良さ。
- キャメル・メンソール・パープル
- メビウスよりライトな吸いごたえ。ベリー風味が良いアクセントに。
- キャメル・メンソール・マスカットグリーン
- マスカットのみずみずしさまで感じられる、非常に完成度の高い銘柄。
この中でも特に驚いたのが、メビウスシリーズの吸いごたえでした。吸い込んだ瞬間に脳に押し寄せる、強烈なニコチン感、タバコ感は、初めてタバコを吸った時の感覚を思い出させます。頭がクラクラとして、久々に高温加熱式を吸ったこともあってか、いわゆるヤニクラを起こしてしまうくらい、強烈な吸いごたえをもたらしてくれました。
これは、前モデルのPloom Sから100度加熱温度を上昇させたことによりますが、「ついにJTの加熱式もここまできたか」と感動です。加えて、「5分間吸い放題」という仕様が、更なる吸いごたえの向上をもたらしてくれています。
以上より、Ploom Xの吸いごたえは加熱式タバコの中でもトップクラス水準だと考えて問題ありません。
そして、味わいについても前モデルのPloom Sより明確に進化しています。これもまたメビウスシリーズで強く感じられたことですが、吸いごたえではない「タバコ感」とでも言いますか、タバコらしさを鼻の奥に感じられる味わいで、満足度が一歩前に進んだ印象です。
一方で、キャメルシリーズについては、メビウスとは明らかに方向性が異なります。使っているタバコ葉の質や商品価格がメビウスよりも下がるので、吸いごたえもライトな印象。今回吸ったのはパープルとマスカットですが、どちらも果実のみずみずしさを感じながら、タバコらしさをマイルドに味わえる良さがあるので、悪いわけではありません。
しかし、総合的な満足度が高かったのは明らかにメビウス。Ploom Xの進歩を吸いごたえ、味わいにしっかり反映させてくれるので、メビウスを愛飲していく予定です。
ニオイ
Ploom Xは吸いごたえ、味わいともに満足度の高い結果になりましたが、ニオイについてレビューしないわけにはいきません。加熱式タバコは紙巻きタバコと比較して、「ニオイが出ない」点がメリットとされているからです。
結論からいえば、ニオイに関しては前モデル「Ploom S」からほとんど変わらず、相変わらず「ほぼ無臭」です。植物を燻したような加熱式独特なニオイはほのかに残りますが、問題なく室内で喫煙できる程度。
よって、ニオイを気にする人にもPloom Xはおすすめできる加熱式タバコだとマニア視点で感じます。
バッテリー
加熱式タバコで盲点になりがちなのがバッテリーの容量です。Ploom S時代はちょっと吸ったらすぐに充電しなければならないほど、バッテリー持ちが悪かったですが、Ploom Xは「フル充電で22本分」のバッテリーが搭載されているということで、Ploom Sとは比較にならないほど快適に使えます。
「フル充電で一箱分吸える」ので、多くの方にとっては十分なバッテリー容量。この辺りも、前モデルの失敗をしっかり克服した、正当な進化点だといえそうです。
Bluetooth機能
Ploom Xの目玉機能の一つが「Bluetooth接続によるスマートフォンとの連携機能」ですが、こちらのレビューも行っていきます。
この機能を目にした時、てっきり「専用アプリを使ってスマートフォンと連携できる」と思ったのですが、実際はそうではなく、Bluetoothが使えるブラウザアプリ「コネクトブラウザ」を使って、本体とスマートフォンをBluetoothで接続するとのこと。
要は、JTの作った公式アプリではなく、外部のBluetooth機能のあるアプリを使って接続を行い、各種機能を使えるようにする形です。正直な話、ちょっと面倒ですよね。
ですが、せっかくある機能ということで、一度使ってみることに。
iPhoneのアプリが取れるApp Storeから、コネクトブラウザをインストールして、Ploom Xの公式サイトにアクセス。そこからPloom X Clubという会員制サービスにログインし、Bluetooth接続を行っていきます(この時点でかなり面倒です)。
そして、画面の指示に従っていくと、無事に接続完了。詳細は上記画像の「右側の画面」ですが、
- 最後に接続した地点
- デバイスロック機能のオンオフ
- バッテリー残量
これらの情報が確認できるようになっています。デバイスロック機能は、Bluetooth機能を使っている時だけ喫煙可能になる機能のことですが、以下それぞれの機能の簡単なレビューです。
- 位置情報の確認
- 本体の場所ではなく「最後に使用した地点」の確認なので、正直あまり意味がない。
- デバイスロック機能
- 使うたびにいちいち接続し直すのはさすがに面倒。
- バッテリー残量
- スマートフォンでわざわざ確認するものではない。本体の蓋を開ければ容易に確認可能。
ご覧の通り、正直いってどれも微妙なものばかり。わざわざアプリを立ち上げて、Bluetooth接続を毎回行い利用したい機能とは思えませんでした。
一応、JTからは今後も機能を拡充していくとのことですが、あまり期待はしていません。最近は色々なものをスマートフォンと連携させるのが流れになっていますが、何でもかんでも連携させれば良いというわけではない一例です。
というわけで、Bluetooth機能はオマケ程度に捉えましょう。Ploom X公式のアプリがリリースされれば、もう少し使いやすくはなると思います。
使いやすさ
続いては使いやすさに関するレビューです。Ploom Xの前モデルのPloom Sは「とにかく使いにくい」と散々でしたが、一転してPloom Xは「シンプルで非常に使いやすい」と感じました。
先述の写真紹介の部分を見てもらえれば分かりますが、Ploom Xにはボタンの類が一切確認できません。したがって、はじめはどのように使えば良いのかが全く分からなかったのですが、
こちらの鏡面仕上げ側の「真ん中付近」に、押し込み式のボタンが内蔵されています(赤い丸で囲んであるところ)。このボタンを指で押すことで加熱がスタートしますが、このボタン1つで色々な操作を行うので、ワンボタンで複雑な操作が必要ない点が非常に使いやすいです。
一方で、ボタンを押し込む感じがなんとなく「安っぽい」のが少し気になりました。感覚的に気持ちの良い打鍵感ではないので、なんとなく違和感があります。
加熱がはじまると、このように加熱ステータスを示すバーが点灯するので、これが最上部までしっかり光れば加熱完了。加熱が終わった時はバイブレーションが働くので、手に持っていればしっかり分かります。ステータスバーは視覚、バイブレーションは触覚で感知できるので、直感的でわかりやすいです。
そして、加熱完了後は5分間吸い放題なので、吸引回数を節約する必要がない点も使いやすい。残り時間が20秒になるとバイブレーションで知らせてくれるので、時間管理がしやすい点もGood。
5分間吸い終わったら、挿入したスティックを取り外します。
こちらがPloom Xの吸い殻ですが、挿入前と比べて少し茶色っぽく変色している以外は、ほとんど違いがありません。当然、ニオイも全くしないので、ゴミ箱にそのまま捨てられます。
また、レビュー執筆時、メビウス2箱とキャメル2箱の合計4箱を吸い切りましたが、本体をクリーニングする必要は感じられません。
一応、付属品としてクリーニングスティックが用意されているものの、こちらの出番はほとんどないと思われます。
一方で、「喫煙時にスティックが外れやすい」点が少し気になりました。Ploom Xでは、
この中にスティックを入れて使いますが、スティックとの噛み合わせが緩いため、口で咥えているときに簡単に上の方に動いてしまいます。「下へ下へ」と意識しながら喫煙することでこの問題は解消されますが、もう少しキツめに噛み合わせた方が使いやすいと感じます。
デザイン
続いてデザインに関するレビューですが、先述の写真紹介の部分でもお伝えしたように、全体的なデザインは洗練されており、前モデルのPloom Sの「可愛い系統」のコンセプトから一新しています。
こちらが前モデルのPloom Sですが、明確に「ポップ」な親しみやすいコンセプトを押していました。
そしてこちらがPloom X。こちらはガラリと雰囲気が変わって、スタイリッシュなイメージ。一方で、曲線的なフォルムはしっかりと受け継いでいるため、親しみやすいイメージは変わらずといったところ。
そして、こちらの鏡面仕上げの裏面は、表面とは違った「カッコ良さ」を演出。総合的に見て、多くの方が「オシャレ」だと感じるデザインに仕上がっていて、マニア視点でも評価できます。
一方で、伝えておかなければならない欠点も見えてきました。それがこちら。
このように、鏡面仕上げの裏面は「指紋」が非常に目立ちます。目立ち方も「汚らしい感じ」で目立ってしまうので、この点は少し気になる方もいるかなと感じました。今回はシルバーですが、ブラックがどの程度指紋が目立つのかも気になるところです。
コスパ
最後に、レビューのまとめとして「Ploom Xのコスパ」を考えていこうと思います。
ここまでのレビューを良い、イマイチで以下にまとめてみました。
【良いレビュー】
- 加熱温度の上昇、5分吸い放題で吸いごたえは最高クラス
- メビウスのタバコらしさと風味は完成度が非常に高い
- キャメルのマイルドな吸いごたえ、豊富なフレーバーも悪くない
- ニオイレスで問題なく室内でも喫煙可能
- 吸い殻のニオイもしっかり抑えている
- フル充電で一箱使えるのでストレスがない
- 加熱完了、残り20秒など、要所要所で分かりやすいバイブレーション
- ほとんどクリーニングが必要ない
- ボタン内蔵は非常にオシャレ
- 曲線的なフォルムは親しみやすい
【イマイチなレビュー】
- メビウスとキャメルの完成度の違いが非常に大きい(40円の価格差以上)
- 喫煙中、スティックが上に外れてしまいやすい
- Bluetooth機能は使いにくい上にほとんど役に立たない
- 鏡面仕上げの面で指紋が嫌な感じに目立つ
以上が今回のマニア視点でのPloom Xのレビューですが、良いレビューが10個、イマイチが4個と圧倒的に良いレビューの方が多い結果となりました。
正直にいうと、今回のPloom Xはあまり期待していなかったんです。なぜなら、JTの前モデルのPloom Sが「失敗作」という評価に終わってしまったから。なんとなくですが、加熱式はiQOSとgloの海外二強なのかな、と思っていたので、良い意味で裏切られた形です。
吸いごたえや味わい、ニオイなどの喫煙体験に直接関係するものから、本体そのものの使いやすさ、さらにはデザインと、全てにおいて予想を大きく上回ってきたことに驚きを隠せません。Bluetoothが使い物にならなかったのは残念でしたが。
そして、気になるお値段は「3,980円」です。iQOSが最低モデルでも6,980円、最上位で12,980円であることを考えると、正直いってこれは破格。当然、コスパは非常に良いので、購入を迷っているなら間違いなく「買い」だと思います。
しかも、公式オンラインショップでは定期的にキャンペーンを開催しており、筆者が購入時はほぼ半額の1,980円で購入できました。これだけのスペックを持つ加熱式本体を1,980円で手に入れられるとは、凄まじい進化を感じられます。
というわけで、タバコマニアのPloom Xのレビューは以上になります。気になる点が何点かあるものの、それ以上に良い点が多かったので、誰にでもおすすめできるモデルだと感じました。
Ploom X(プルーム・エックス)をお得に購入する方法
Ploom Xは非常に満足度の高い製品であることがレビューの結果分かりましたが、「少しでもお得に手に入れたい」という方もいると思います。
ここでは、Ploom Xの購入に関するお役立ち情報をまとめているので、参考にしてください。
まずは公式オンラインショップをチェック!
基本的に、加熱式タバコの購入ルートには、公式オンラインショップとコンビニの2つがあります。このうち、どちらでも割引キャンペーンは随時開催していますが、公式オンラインショップの方がお得に購入できる可能性があります。
たとえば、筆者が購入した時は「発売キャンペーン」のようなものを開催しており、3,980円の2,000円引きの「1,980円」で購入できました。ほぼほぼ半額だったので、非常にお得に購入できてよかったです。
キャンペーン情報は随時更新されていくので、少しでもお得に購入したいなら、まずはJT公式のオンラインショップをチェックしてみることをおすすめします。注文から発送までも迅速だったので、ストレスなく利用できます。
各コンビニのキャンペーン情報もチェック
公式オンラインショップに加えて、各コンビニが開催しているキャンペーンでもお得に購入できますが、不定期、かつ対応していないコンビニもあるので、この点には注意が必要です。
コンビニで購入する場合、すぐに手に入るというメリットがあるので、「どうしても今すぐ欲しい」という方はコンビニでの購入をおすすめします。
Ploom X(プルーム・エックス)をおすすめできるのはこんな方
Ploom Xを実際に使用したからこそわかる、おすすめできる方についても解説していきます。
今までの加熱式には満足できなかった方
加熱式タバコあるあるとして、「一度紙巻きタバコから乗り換えたけど、結局元に戻ってしまった」といったものがあげられますが、そんな方にこそ、Ploom Xを一度使ってみて欲しいと感じました。
従来の加熱式タバコの欠点としては、以下の点があげられます。
- 紙巻きタバコの風味が感じられない(全加熱式に共通)
- 吸いごたえがない(gloとPloom)
- ニオイが気になる(iQOS)
- クリーニングが面倒(iQOS)
- 壊れやすい(iQOS)
一番上の「紙巻きタバコの風味が感じられない」点については、これはもう仕方がありません。紙巻きは1,000度近い温度でタバコの葉を燃やすのに対し、加熱式は200度〜350度程度で加熱をし喫煙を行うため、紙巻きと加熱式に同じものを求めるのは厳しい。
一方で、gloとPloomシリーズでよくいわれていた「吸いごたえ」については、加熱温度上昇と5分間吸い放題というバージョンアップが見事に効いています。また、ニオイは全く気になりませんし、クリーニングもほとんど不要。
そして、安心安全のJTという日本メーカー製なので、壊れやすいとは考えられませんし、壊れたとしても本体登録をJTアカウントで行っておけば、修理にも対応してくれます。
以上の点を考慮すると、今までの加熱式に満足できなかった多くの方にPloom Xは馴染みやすいです。これまでの加熱式の欠点を上手に克服しているので、一度使ってみて欲しいですね。
加熱式が初めての方
加熱式タバコが初めての方にも、Ploom Xはおすすめできるモデルです。その最大の理由は価格。3,980円、キャンペーンを利用すればもっとお安く手に入れられる点は、業界最大手のiQOSにはない魅力です。
また、加熱式独特の「植物を燻したような風味」に馴染めない方が多いですが、そんな方でも「キャメル」というマイルドな銘柄で少しずつ慣らしていけます。吸いごたえ、風味ともにメビウスよりも抑えられていて、各種フレーバーも豊富です。
使い方も「ワンボタン」で全ての操作ができるお手軽さがあるので、数回使うだけで使いこなせるようになるでしょう。
加熱式タバコは紙巻きタバコよりもクリーンなタバコなので、乗り換えが早ければ早いほどメリットが大きいです。これを機に、紙巻きタバコから加熱式タバコに乗り換えてみましょう。
Ploom X(プルーム・エックス)に関するよくある質問
この記事の最後に、Ploom Xに関するよくある質問に、実際に使用した筆者自ら回答させていただきます。
iQOSやgloとの違いは何がありますか?
加熱式タバコが登場した初期では、iQOS、glo、Ploomシリーズでそれぞれ大きな違いがありましたが、昔ほどの違いが今はないように感じます。各社が商品開発を進めるにつれて、行き着く先は同じだった、といった感じです。
ニコチン量や吸いごたえは、やはり加熱温度が最も高いiQOSがNo.1ですが、Ploom Xの吸いごたえでも満足できる方は一定数いるはず。価格の安さはgloの圧勝ですが、iQOSよりも大きく初期投資は抑えられるので、やはりPloom Xは魅力的。
バッテリー持ちや本体の使いやすさも正当に進化を遂げているので、総合的にバランスが取れているのがPloom X、吸いごたえならiQOS、安さならgloといった違いがあるといえそうです。
室内で吸っても問題ないですか?
一般論として、加熱式タバコは有害物質のタールフリーなので、ニオイや壁、タイルのヤニ焼けなどは気にする必要がありませんが、特にPloom Xはニオイの少なさに優れています。
一方で、加熱式タバコの副流煙の安全性はまだ明らかになっていないので、この点には注意が必要ですが、周囲から隔離された室内での喫煙は問題ないと感じました。
Ploom TECHとの違いはなんですか?
Ploomシリーズの中でも、Ploom TECHとPloom Xは「加熱温度」が異なります。Ploom TECHの加熱温度は数十度、Ploom Xは300度と大きく異なるため、発生するニオイに違いが生まれます。
また、Ploom Xはスティック内のタバコ葉を加熱してニコチンを取り出しますが、Ploom TECHはカプセル内に入ったタバコ葉の粉末に特殊な液体を染み渡らせ、低温で加熱してニコチンを取り出します。
よりタバコらしい味わいを出せるのはPloom Xなので、自分に合った方を選びましょう。
まとめ
前モデルPloom Sが散々だったこともあり、Ploom Xは少し心配な部分もありましたが、結果的に不満点がほとんどない、満足度の高い結果となりました。多くの方にとって理想的な加熱式タバコとなっているので、ぜひ一度試して欲しいところ。
今までの加熱式タバコのような品薄でもないので、すぐに購入できるはずです。購入時は、キャンペーンやクーポン情報のチェックを忘れずに!
※商品などの金額表記は原則全て消費税込の価格で表記しています。
※キャンペーン情報等は執筆時点での最新情報となります。
これまでiQOS、glo、Ploomシリーズのほぼ全ての加熱式タバコを使ってきたマニア目線で、徹底的にレビューしていきます。